2025年4月15日(火)ブラジルコーヒーセミナー
コーヒー生豆を中心とした商社 ワタル株式会社主催のセミナーに参加してきました。
会場は福岡市のミーナ天神8階。コーヒー関係者で超満員です。100人はいたのでは?(未確認)
はじめにワタルの方からブラジルコーヒーの生産量や価格の推移などの説明がありました。(写真で話してる方はトミオさんの息子タケオさんです。ワタルの方は撮り忘れました)
そしてトミオさんによるセミナーが始まりました。
トミオフクダさんは現在70歳。日系二世でコーヒー業界では有名人です。日本語も流暢に話します。
トミオさんの「BAU農園」の歴史や現在、そして将来についてのお話がありました。
ご両親は熊本出身で1930年にブラジルに渡り、トミオさんが生まれました。両親はコーヒー農園を営んでおらず、トミオさんは「土地が持ちたい」とミナスジェライス州セラードに最初の農園を作ります。
最初はコーヒーは作っておらず、知人の助言でコーヒー農園をやることになったそうです。
<タケオさんとトミオさん>
トミオさんは若い頃、日本の会社で2年ほど働いたことがあり(岡山だったと言ってたような)その時の仕事の考え方に感銘を受けて、今の農園でも取り入れているそうです。
農園で使う重機などの機械も改良して従業員が働きやすくしたり、かんがい設備を充実させたりで農園を広げていきました。
水洗後の水を再利用したり農園の周りの原生林を保護するなど環境問題にも取り組んでいます。今では従業員も増え5つの農園を持っています。
当店で販売中のDOT(Dried On Tree)は「木にストレスやリスクがあるのは分かっていた。その上でやってみる価値がある。チャレンジ。」と言っていました。
<フクダファミリー>
今年5月に新オフィス「フクダハウス」がオープンとなるそうです。そこには水洗などの処理設備や倉庫の他、社員食堂やスポーツジムも併設されています。
今後は会社の実権はタケオさんに譲り、ご自分は農園作業に集中するようです。「トミオフクダ」というブランド名も「FUKUDA」とし、家族みんなで運営していくそうです。
温暖化などの異常気象の影響を心配する声に、品種改良により大丈夫と力強く言っていたので安心しました。
とにかくコーヒーへの熱意がすごい。
一番印象に残った言葉は「苦労を苦労と思うな。楽しく仕事をしろ。」です。ここのところ値上げが続き、気持ちが沈んでいたのですが力をもらえました。僕の亡くなった師匠も同じようなことを言っていたことを思い出しました。
DOTが入っていた袋にサインをいただきました。 ミーハーか!
お土産(ドリップバッグ)をいただき、なんと名刺交換までさせていただきました。